物語中の主人公や絵柄がモチーフ

2022年4月に神戸新聞朝刊で連載がスタートし、今年2月で紙面掲載が終了した創作童話「かなしきデブ猫ちゃん」(文・早見和真、絵・かのうかりん)。愛媛新聞での「愛媛編」に続く「兵庫編」として、主人公のオス猫マルが兵庫県の全41市町を旅し、読者に勇気や元気、兵庫の魅力を届けました。その作品「かなしき―」と、作中エピソードのモチーフにもなった播州織ブランド「タマキニイメ」(兵庫県西脇市)がコラボした、色鮮やかで美しいショールです。


播州織は日本列島のほぼ中央、「日本のへそ」に位置する西脇市を中心に、北播磨地域で200年以上にわたり受け継がれてきた綿織物。糸を染めてから織る「先染め」製法により多彩なデザインが可能で、色落ちしにくいことや肌触りの良さも特徴です。タマキニイメはその伝統を引き継ぎながら、唯一無二の表現とものづくりで注目されるブランド。中でも、風や空気を織り込んだように軽やかで柔らかく、色彩豊かなショールは代名詞的な商品となっています。
タマキニイメが童話「かなしき―」のモチーフとなったのは、兵庫編第2部の「マルの真夏のプレゼント」。マルが親友のケンタを励ますため、勇気が出るという播州織のストールを探す中、物語の重要なキーとなる西脇市の播州織工房で、タマキニイメ代表の玉木新雌さんを想わせるネコのデザイナー「ニーメ」が登場します。玉木さんが作品世界に共鳴し、作中でのコラボが実現しました。

その作中に続き、リアルでのコラボとなるこの商品。小判の青いショールは、主人公マルのトレードマークである青いストールをイメージしています。首元にぴったりのサイズ感で、初めてショールを楽しむ方にもオススメ。小判なので頭に巻いたり、バッグに巻いてワンポイントにしたりと、使い方も自在です。
大判のショールは2種。一つは、「かなしき―」で、マルがニーメに背中を押され、ファッションショーに出演したシーンの絵柄。にぎやかなキャラクターと色彩が楽しい一枚です。もう一つは、国内最大級の草食恐竜「丹波竜」の化石で知られる丹波市で、マルが丹波竜の「ぴーちゃん」とお別れしたシーン。濃淡さまざまな色合いの緑が映えます。どちらの大判ショールも、首に巻いた際の色彩を考えて作られており、絵柄を広げた時との印象の違いもポイントです。
タマキニイメでは大量生産・大量消費社会と一線を画す意味から、自社製品を「イッテンモノ」と呼んでいるとか。童話「かなしき―」を知らない人も唯一無二の風合いのショールを巻けば、自由に旅する主人公マルのように軽やかな気分になるはずです。独自のものづくりに興味を抱いた方は、同社のShop&Lab(西脇市比延町550-1)に足を運んでみては。糸の染めから織り、編み、縫製にとどまらず、コットン栽培、毛が素材となる羊やアルパカなどの動物飼育と、世界でも類を見ない「挑戦」にきっと元気や勇気をもらえますよ。
商品詳細
素材
コットン100%
サイズ
小判:全長118㎝ 幅44㎝
大判:全長180㎝ 幅105㎝
※一つ一つ洗いをかけているので、サイズに差異がある場合があります。